朝拝式

2月5日。

川上村では毎年、御朝拝式が執り行われます。

南北朝が統一された際、交代で皇位につくと約束されたはずが守られず、南朝の皇子たちは吉野に逃れて行きます。

山深い吉野の地で南朝の皇子は北朝方によって悲しい最後を遂げますが、それを伝え聞いた川上郷士たちは皇子・自天王の御首を取り返し、金剛寺に葬ったと伝えられています。(1457年)

 

そして、その時の川上郷士・子孫たちが1459年から毎年、自天王を忍び御朝拝式が粛々と行われてきています。

今年は561回目でした。

 

昔は川上村の3か所で行われていたようですが、今は金剛寺にて行われています。

村の人口も減り、筋目と言われる郷士の子孫だけでは続けていけない現実があります。

今では、筋目以外の方も参列できるようになりました。

続けていくことは本当に大変なことだと思いますが、村のイベントになることなく、

長く続いてほしいと思います。